生徒数は何人必要?損益分岐点を知って利益の出る塾経営を目指す

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これから塾を開業しようと思っていますが、生徒数を何人集めたらどのくらいの収入になるか知りたいです。

塾で利益を出すには生徒数が何人必要か?という数字がネット上でも出ていますが、あくまで目安であって何の参考にもなりません。

 

理由は、地域によって授業料や賃料、人件費が大きく違うからです。

 

一方、開業前に自分が適切な収入を得るためにシミュレーションをしておくことは非常に重要です。赤字が続けば生活も苦しいままですからね。

 

この記事では、損益分岐点の考え方を使って、開業したら何人の生徒が必要かが分かる方法、より多くの利益を出す方法について解説していきます。

  • 塾での損益分岐点とは?
  • 損益分岐点の計算の仕方
  • 利益を出す3つの方法
  • 生徒数を増やすには?

  損益分岐点の計算の仕方

  1.  集団か個別かを決める
  2.  生徒を最大何人受け入れられるか計算してみる
  3.  家賃相場を調べる
  4.  自分の欲しい収入を考える
  5.  アルバイトの相場を調べる
  6.  その他の費用をざっくり計算する
  7.  支出の総額を計算する
  8. 会費と生徒数でシミュレーションする
  • 元公文社員、学習塾業界の経験が18年
  • 生徒数2倍、ホームページアクセス数2.3倍など実績多数
  • コンサルティングや関わった塾は300件以上
  • 経済産業省、ドリームゲート認定アドバイザー

塾での損益分岐点とは?

塾での損益分岐点とは

まず損益分岐点とは、売上と費用が一致する点のことです。

 

塾の場合はほどんどが「売上=生徒数」となります。

損益分岐点が分かると、赤字にならない最低の生徒数が分かる、ということになります。塾の売上のほとんどは生徒からの授業料だからです。

 

開業する前には、まず最低ラインとして何人の生徒を確保する必要があるかシミュレーションすることが大事です。

損益分岐点の計算の仕方

①集団か個別かを決める

まずは集団授業をするか、個別指導をするかを決めましょう。理由は、この2つでは大きく費用が変わってくるからです。

一人の先生で多くの生徒を指導することができます。

 

その一方、ある程度の人数でも受け入れられる広い会場が必要です。広い場所が必要な分、賃料も高くなります。

 

また、一般的には個別指導より集団授業の方が授業料は安くなります。

一人の先生だと、多くても3名しか同時に指導できません。従って、生徒が増えるとアルバイトなどで講師を雇う必要があります。

 

そのため、人件費がかかり、アルバイトなどのスタッフの管理コストもかかります。

 

しかし集団授業ほどの広い場所は不要ですので賃料は安く抑えられ、個別指導の方が集団授業より授業料は高い傾向にあります。

②生徒を最大何人受け入れられるか計算してみる

例えば中学生メインの集団指導の塾を開くとします。従って対象は中学1~3年となります。

中学1年生 1クラスで週2回(月・木)
中学2年生 1クラスで週2回(火・金)
中学3年生 1クラスで週3回(月・水・土)

 

各クラス最大20名だとすると、最大受入れ数は60名となります。各学年で授業の回数や時間にもよるので、現在の想定する授業数や時間で考えてみて下さい。

1コマ60分で最大3名、1日4コマとすると、1日最大で12名です。


週6日の授業を行ったとして、最大は72名を受け入れることができます。

 

1人の生徒が週3回の学習できると設定すると、生徒数は最大で24名となります。

③家賃相場を調べる

集団授業か個別指導かどうか、何人を指導できるかどうかイメージがついたら、それを実現できるテナントやマンションなどの家賃をインターネットで検索してみましょう。

 

集団授業だと20名を受け入れられる教室の広さのある部屋が必要です。先生のデスクや保護者と面談する場所、余裕があれば自習室など実際の塾運営をイメージして探してみて下さい。

④教材代を調べる

テキストなどの紙ベースの教材を使う場合、教材費用を別に保護者から頂くのであれば損益の計算に入れません。もらわない場合は、1人あたりの教材費を12カ月で割った金額を支出額に入れます。

 

また、オンライン教材の場合は毎月に支払う必要も調べてみて下さい。

⑤自分の欲しい収入を考える

塾を開業するからには、自分で必要な収入も必ず考えておいて下さい。どうしても自分の収入をゼロにしたり下げがちですが、自分の適性な収入を確保した上でシミュレーションした方が正しい現実を反映した数字になります。

⑥その他の費用をざっくり計算する

後の塾運営でかかる費用として、
  • 広告宣伝費
  • 水道光熱費
  • 通信費(電話、wifi)
  • リース代(コピー機等)
  • 消耗品費など
などが挙げられます。こちらはざっくり6万円ぐらいと見積もるとします。 なお、机や椅子など開業初期にだけかかる費用は入れていません。

⑦支出の総額を計算する

後は単純に支出の合計をエクセルで計算してみましょう。下の図の場合は、人件費=自分の給与、にしています。

⑧会費と生徒数でシミュレーションする

そして、学年ごとの授業料と人数を計算します。

 

授業料は他塾のホームページに公開されていることが多いので、同じような水準で授業料を決めてみて下さい。

収入と支出がゼロになった生徒数が損益分岐点になり、この場合だと生徒数は21名(中1:4名、中2:6名、中3、11名)が必要、ということになります。

 

一方、下の図のように最大の受け入れ生徒数いっぱいになった場合、利益は79万円となりました。

利益が出ると、自分の収入を上げたり、アルバイトを雇ったり、もっと広い会場に移転する準備金にしたりすることが考えられます。

 

このように、エクセルだと授業料や人数を変えたら、収支の数字が分かるように計算出来ます。

 

ある程度の数字が分かればシミュレーションは難しくないので、チャレンジしてみて下さい。

利益を出す3つの方法

①支出を減らす

開業当初は理想の生徒数に満たないことが多いので、必然的に人件費が下がってしまうのが現実でしょう。

 

下記の場合だと生徒数13人だと収入は0円になってしいます。

金額の大きなところだと家賃の割合も高いと思います。ただ、塾において場所選びは大事なポイントですので、家賃が安いからと言って安易に借りるべきではないでしょう。

 

開業当初は規模も小さいので、その他の費用の支出を減らすとその分の利益は増えますが、影響は小さいことが多いです。

②生徒数を増やす

対策として最も効果的なのは、当たり前ですが生徒数を増やすことです。

 

開業当初はチラシなどで地域の人に塾が開業したことをお知らせすることは重要です。

 

しかし、チラシの反応も悪くなっている塾が増えていますので、インターネットを使ったWEB集客で生徒募集する方法も考えられます。

 

詳しくは、こちらに解説していますので、参考にしてみて下さい。

③授業料を高くする

シミュレーションでは他塾の相場と同じぐらいの授業料を設定して下さいとお伝えしました。

 

その相場より高くすれば、その分の利益は増えます。

 

例えば、前項の損益分岐点は21名でしたが、同じ生徒数でも授業料が違えば人件費20万円を支出しても利益は10.5万円となりました。

授業料が高くても生徒が増えるということは、地域の保護者に授業料が高くても子どもを預けたいと思ってもらうことが必要です。

 

そのためには大手塾や地域の他塾にない強みを打ち出したり、圧倒的な実績を出すなど、何らかの差別化が必要です。

生徒数を増やすには?

支出を下げるにも限界がありますし、よっぽどでないと高い授業料の設定は難しいのではないでしょうか?

 

従って、現実的なものとしては生徒数を確保することが重要になってきます。

 

しかし開業時には、とりあえずホームページを作ったけど、ほとんど問い合わせが無いという話を良く聞きます。

 

弊社では、保護者が問い合わせたくなるホームページの制作や、WEB集客のお手伝いをしております。生徒募集でお悩みの方はこちらまでご連絡下さい。

 

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