学習塾で人材育成をやるべき理由は【社員の成長=生徒増】だから

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塾のスタッフを育成しようと思っているのですが、時間も無いし、やり方も分かりません。

自塾の社員の人材育成をしようと思っても、忙しくてそこまで手が回らない人が多いと思います。また、社員の人材育成プランなどを立てている塾などは限られてくるでしょう。

 

しかし筆者の経験から、塾の社員の人材育成を計画的に行うことで生徒数が増えると考えています。

あくまで経験からの話なので明確な根拠はありませんが、人材育成には塾全体に及ぼすメリットはたくさんあります。

この記事では塾で人材育成を行う6つのメリットと人材育成を行う5つの方法について解説していきます。

  • 塾で人材育成を行う6つのメリット
  • 人材育成の5つの方法

  学習塾では、社員の成長=生徒数増
  人材育成の5つの方法

    1.  子どもと同じように育成する
    2.  出来ていることを具体的に褒める
    3.  1年後に「こうなったら良いな」をイメージする
    4.  役割と責任、権限を与える
    5.  異動で視野を広げる
  • 元公文社員、学習塾業界の経験が18年
  • 生徒数2倍、ホームページアクセス数2.3倍など実績多数
  • コンサルティングや関わった塾は300件以上
  • 経済産業省、ドリームゲート認定アドバイザー

塾で人材育成を行う6つのメリット

授業の質があがる

これは想像しやすいことかと思いますが、講師の人材育成を行えば、授業の質が高くなり、成績向上や志望校合格など今まで以上に成果を出すことができます。

 

口コミの源は授業の質ですので、人材育成することで大きなメリットになります。

社員の働く意欲が高まる

子どもが分からないことが理解出来たり、今まで解けなかった問題が解けたりすると学習意欲は高まると思います。

 

それと同じように、社員も自分の出来ることが増えると、働く意欲が高まります。

 

それが実際に自分で教えて生徒が伸びたり、やる気になったり目に見えるような形になれば、自然と働く意欲が高まっていきます。

社員の自主性が増す

社員は出来ることが増えると、自分に自信を持つことができます。自信を持つと、「次はこれをやってみよう」とチャレンジする気持ちが高まります。

 

そうなると、社員から「これをやってみたい」という提案が出てくるようになります。

これは社員の性格にもよるので、自主性については育てる側が引き出してあげることも必要です。

職場の雰囲気が良くなる

やる気のある社員が増えると、塾内でのコミュニケーションが増えたり、円滑になり、職場の雰囲気が良くなります。

関係性が悪く、会話がほとんどなかった社員同士が話すようになるケースもありました。

自分に余裕が出来ると、他人を思いやる余裕が出来るのかもしれません。

退職する社員が減る

退職する理由は様々ですので一概には言えませんが、仕事のやりがいや職場の人間関係などが改善されることで退職する社員が減ります。

 

現在は人材不足で困っている塾が多く、採用の募集をかけても人が集まらないケースもありますので、大きなメリットになるでしょう。

生徒数が伸びる

通ってもらっている生徒の成績が伸びたり合格実績などが向上するだけでなく、塾の雰囲気が良くなることで、結果的に生徒数が伸びていきます。

 

体験授業で保護者が初めて塾に来ると、塾の雰囲気などは実際に肌で感じるものです。そのようなことも影響があると考えられます。

人材育成とか職場の雰囲気は目に見えないものだし、すぐに効果が出る訳では無いので難しそうですね。

確かに社員を育てて1カ月ですぐに生徒数が増える訳ではありません。長期的な視点を持ちながら、人材育成を行うことが大事です。

それではどうやれば塾の社員が成長するのか、人材育成の方法についてご紹介します。

人材育成の5つの方法

①子どもと同じように育成する

子どもで例えると、算数の問題が「できる」ために、
  • STEP1:授業でやり方を聞くor 教科書やテキストを読んで学ぶ
  • STEP2:例題を見て理解する
  • STEP3:練習問題を解いて、その単元が「できる」ようになる

というステップだと思います。社員も同じように育成できます。
  • STEP1:(より良い授業の方法、指導法などの)やり方を先輩社員から聞く
  • STEP2:先輩社員のお手本を見て理解する
  • STEP3:自分で授業してみて、良い授業が「できる」ようになる

ポイントは、STEP3で自分で授業した内容について、先輩社員がしっかり見て確認し、出来ているところと、出来ていないところを明らかにすることです。

 

「できているつもり」になることを防ぐためです。

 

子どもの場合だとテストなどで確認できますが、社員だとテストがありません。

②出来ていることを具体的に褒める

これは直接的に人材育成に寄与するものではなく自分が成長したいという「やる気」を支えるものです。

 

子どもの場合で考えてみると、成績の悪い子どもほど親や先生に叱られてばかりで、褒められた経験がありません。そのような生徒に、できていることを褒めると学習意欲が高まるケースが多いです。

 

社員に対して特別なことだけを褒める必要はありません。その社員が普段やっていること、例えば授業の準備のやり方について、「ちゃんと授業前に〇〇やって準備して偉いね」とか、毎回授業の報告書を丁寧に書いてくれると、など日常的に当たり前としてやっていることから褒めてみて下さい。

それと同じように、普段からなかなか褒められていない社員ほど、出来たことを褒めると仕事の意欲が向上します。

また、褒める際には「具体的に」褒めることが重要です。「頑張ったね~」を何度も言われても徐々に社員の心に響かなくなります。

 

しかし、具体的に「学習姿勢がついていな〇君がこんな成績取るなんて頑張ったね」の方が「自分が認められた」という気持ちになりやすいです。

③1年後に「こうなったら良いな」をイメージする

部下一人ひとりの年間の育成計画を作成する会社もありますが、そこまで厳密にしなくても、育成したい社員の1年後をイメージして、「〇〇できるようになって欲しい」というイメージを持つことが大事です。

 

生徒の場合だと、「〇〇高校に受かるためには、今は□□だから△△しないと」というイメージを自然と持っていると思います。

 

ある程度はゴールを設定しないと、社員の成長のレベルが変わってきますので、まずは1年後ぐらいの成長イメージを持つことが大事です。

④役割と責任、権限を与える

③のイメージをもとに、何らかの「役割」や「業務」を任せると人材育成につながります。

 

例えば夏期講習のキャンペーンを担当したり、特に力を入れたい英語などの教科の授業の責任者などです。

 

大きな責任が無いような、塾内会議の進行役とか塾の報告書の取りまとめ、などその社員のキャリアや能力に応じて役割を与えてみましょう。

そしてその際、役割や責任を与えっぱなし、いわゆる「丸投げ」にしないことが大事です。

進捗や現状を観察しながら把握し、必要であればアドバイスしたり、助けてあげることが大事です。
そして、役割や責任を任せたなら、ある程度の権限は与えましょう。

役割を与えても、細かいところまで上司の許可が必要なら、社員のやる気も無くなってしまいます。

 

人によっては、「結果の責任は自分が持つから、思ったようにやってみて」ということで成長につながるケースもあります。

⑤異動で視野を広げる

異動するポジションがある規模の塾が対象になってしまいますが、異動することで視野が広がり、社員の成長につながるケースがあります。

 

分かりやすいところだと、授業しかしたことの無い社員が、本社で会社全体に影響を与える部署に異動するケースです。

 

今までは自分の地域、校舎、教室しか知らない社員が、自塾全体、塾業界全体のことを知らないと業務が進まない仕事をするとその社員の視野が広がります。

 

それは、また講師に戻っても活きてくる経験ですので、人事異動で視野を広げることも人材育成の一つです。

まずやるべきこと

やることは分かりましたが、何だか難しそうです、、、

そうだと思いますので、まずは出来ることから始めて下さい。

 

②出来ていることを具体的に褒める、が一番行動を起こしやすいことでしょうか。褒めることも練習ですので、慣れていない人でもチャレンジしてみて下さい。

 

次は③1年後に「こうなったら良いな」をイメージする、です。これもイメージしやすい人からやってみて下さい。

 

イメージ出来たら、①子どもと同じように育成する、もしくは④役割と責任、権限を与える、という実践になります。

 

②褒めることが難しい人は、①や③で出来たことを褒める、というのもありです。

人材育成は簡単にできるものではありませんので、少しずつチャレンジしながら進めてみて下さい。。

弊社では人材育成などの無料相談も受け付けていますので、何かお困りのことがあれば、こちらまでご連絡下さい。

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